この度、パロアルトネットワークスの長年のNextWaveパートナーであり、強力なパートナーシップを築いてきたマネージドセキュリティサービスプロバイダー(MSSP)であるKDDI株式会社が、当社の最新の「SP Interconnect」アーキテクチャを搭載した革新的な新サービス「SASEゲートウェイ powered by Palo Alto Networks」(以下、SASEゲートウェイ)を発表したことを心より歓迎いたします。
ビジネスオペレーションにおけるAIの導入とクラウドへの移行が加速し、企業データがかつてないほど分散化するにつれ、サイバー攻撃もAIを活用してより高度化・巧妙化しています。このような環境において、企業セキュリティは従来の境界防御から、すべてのトラフィックを継続的に検証するゼロトラストアーキテクチャへと完全に移行する必要があります。当社のPrisma SASEは、AIのスピードで企業を防御し、拡張性を備え、保護するために構築された業界最高水準のプラットフォームです。Precision AI®を搭載したPrisma SASE®は、動的なゼロトラストガードレールを適用することで、最先端のAI攻撃から積極的に防御し、企業全体でのGenAIと自律型エージェントの導入を安全に実現します。
今回KDDIが採用した「SP Interconnect」は、通信事業者の高品質ネットワークと当社のPrisma SASEを直接接続する次世代アーキテクチャです。この統合により、インターネット接続に加え、日本企業の間で依然として高い需要があるクローズドネットワーク(KDDI Wide Area Virtual Switch 2:WVS2)からのトラフィックもSASEに直接接続することが可能になります。特に、最新のSPIは、IPsec接続オーバーヘッドの排除など、日本市場の厳しい要求を満たすために必要な柔軟性とパフォーマンスを実現しています。その結果、キャリアバックボーンの通信品質とパロアルトネットワークスの最新セキュリティを妥協なく両立させ、単一のポリシーエンジンによる統合管理を可能にする理想的なインフラ基盤が完成しました。
今回のリリースに関して、KDDI株式会社 ビジネスコア事業本部 プロダクト企画開発本部長の堀 純二氏は次のように述べています。
「このたび、Prisma SASE with SP Interconnectの提供開始により、閉域とインターネットの融合が加速しました。
本サービスは、KDDIが推進する『AccelWaves構想』におけるSecurity as a Service領域の中核を担う第一弾のソリューションであり、2028年度の提供開始を予定している法人向け自律型ネットワークサービス『KDDI AccelWaves Network』の実現に向けた重要なマイルストーンと位置付けています。
今回発表された新サービスにより、閉域ネットワークとインターネットのセキュリティにおける個々の設計・管理をシンプルに纏めることで、セキュリティとネットワークの運用負荷を軽減するとともに、障害発生時の迅速な対応に貢献します。これは、両社が長年にわたり培ってきたパートナーシップと知見を結集することで実現した先進的な取り組みです。
AIセキュリティ機能も備えた本サービスは、既存のWVS2ご利用企業はもちろん、セキュリティ運用の一元化とネットワーク最適化を目指すお客さまに、新たな価値を提供するものと確信しています。
KDDIは今後もPalo Alto Networksとのパートナーシップを更に強化し、お客さまのAI実装を加速する革新的なサービスの提供に取り組んでまいります。」
KDDIのSASEゲートウェイを支える SP Interconnectの利点
「SP Interconnect」は、お客様に以下の優れたメリットを提供します。
- KDDIのクローズドネットワークへの直接接続と信頼性の確保: Prisma SASEの高いSLAとクラウド規模の拡張性、そしてKDDIの高品質広帯域バックボーンとのクローズド接続により、低遅延で安定した通信環境を実現します。
- 包括的なZTNA 2.0の実現:回線タイプ(閉鎖型ネットワーク、インターネットなど)に関係なく、SaaSおよびプライベートアプリケーションへのアクセスに、クラス最高のゼロトラストセキュリティを一貫して適用します。
- AI駆動型エンタープライズのセキュリティ確保: Prisma SASEを介して高速なクローズドネットワークトラフィックをルーティングすることで、組織は生成AIやエージェント型AIツールを安全に導入できます。「SP Interconnect」により、このトラフィックはマシン速度のインライン検査の恩恵を受け、自動化された最先端のAI攻撃(マシン規模の脆弱性スキャンやプロンプトインジェクションなど)を阻止しながら、完全な可視性、ID制御、高度なデータ損失防止(DLP)を実現します。
- AIを活用したプロアクティブなIT運用:受動的なITサポートを、能動的で自己修復的な運用へと変革することで、価値実現までの時間を短縮します。AIOpsとADEM(自律型デジタルエクスペリエンス管理)を活用し、支店、クラウド、データセンターにまたがるトランスポートネットワークを包括的に可視化・管理することで、ユーザーがネットワークの問題に気づく前に予測・解決します。

図:最新のSP InterconnectによるKDDIバックボーンとの相互接続
またKDDIでは、セキュリティのプラットフォーム化を実現すべく、「SASEゲートウェイ」サービスと共に、 弊社の「Cortex XDR」や「Prisma Browser」(セキュアエンタープライズブラウザ)などの高度なセキュリティ導入のための拡張性も提供します。加えて、お客様のセキュリティ運用管理を一貫して支援できるよう、株式会社ラック(LAC) が提供するSOCサービスやインシデント対応支援(Incident Response)サービスと組み合わせた提供が可能です。
パロアルトネットワークスは、この「SASEゲートウェイ」が、AIの導入をはじめハイブリッドワークやクラウド移行を推進する多くの日本企業にとって、セキュアなDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える不可欠なビジネス基盤となることを確信しています。KDDIとの強固なアライアンスを通じて、技術協力関係をさらに深化させ、KDDIの「AccelWaves構想」の中核ソリューションとして、企業における販売拡大と導入促進を力強く牽引してくれることを期待しています。